学校基礎調査【250】大学等選任職員・個人票の作り方

2023/08/07
ユーザー会事務局

学校分科会 学校法人における業務効率化2023任意検索応用編第2弾
学校基礎調査【250】大学等選任職員・個人票の作り方

開催目的

任意検索応用編・第2弾として、学校基礎調査「250:大学等専任職員・個人票」をテーマに、任意検索の活用方法を解説する、以下ZeeMの操作勉強会を開催しました。

  • ・調査資料作成のための任意検索の組み立て方
  • ・区分管理の活用(任意検索で抽出できる項目を増やす方法)
  • ・マスタや人事情報と任意検索の関連性

また勉強会後には、参加されたユーザー同士による情報交換会を行いました。情報交換会は予め特定のテーマを設け、それぞれ各校の課題や取り組み状況を共有し、業務効率化や課題解決のヒントを得ていただくことを目的に実施しました。

開催概要

●開催日時 
2023年7月28日(金) 14時~17時
●開催形式 
会場+オンライン(ハイブリッド形式) ※会場 クレオ本社会議室(東京・品川)
●対象   
ZeeM人事給与 学校法人版 ご利用ユーザー

●アジェンダ
第1部:
任意検索応用編第2弾(学校基礎調査・大学等専任職員・個人票) 60分
講師 ZeeMカスタマーサポートグループ(学校法人)

第2部:
情報交換会「他校はどうしてる?人事・労務の運用方法」 約90分

●申込数 
大手私学14校・20名 (会場参加:4校・6名、オンライン参加:11校・14名)


トピック

第1部

前回の学校分科会(任意検索応用編)参加者アンケートでご要望の多かった「学校基礎調査・250:大学等専任職員・個人票」をテーマに任意検索応用編第2弾として、開催しました。
講師は前回に引き続き、学校法人ユーザーの支援を担当しているカスタマーサポートグループが担当しました。

当日は実際の設定事例をもとに出力方法の検討から、業務要件とZeeMの管理項目の検討ポイント、実画面による検索条件の組み立て方など、サンプルを提示しながら解説しました。

また、今回の解説では、職位、職務、職種、職群をどのように捉えるべきか、一般的な定義やChatGPTを用いた考え方など、人事項目の考え方に対する見解も交えながら、出力方法を検討するためのポイントをおさえて説明しました。

第2部

今回の学校分科会では第1部終了後、会場・オンライン参加者全員を4つのグループに別れて、参加者同士による情報交換会を行いました。予め設けたテーマに対して各グループでディスカッションした後、発表と質疑応答を行い、参加者全体で情報共有をしました。

●ディスカッション・テーマ
①非正規雇用の労務、人事管理について
②社会保険、私学共催、所得税について

初めに各グループ内で自己紹介をした後、先の2つのテーマに対してざっくばらんに会話。その中で他校の運用方法や状況を知りながら、自身の取り組み方を見直すきっかけを見つけたり、個別に改めて相談の機会を取り付けているやりとりなどが見受けられ、学校法人の人事担当同士による有意義な情報収集の機会になっていました。

ご参考までにテーマごとに上がった話題を一部、ご紹介します。

テーマ①

  • ・非常勤教員、専任教員の勤怠管理について(ZeeMの対応範囲や通勤手当の支給方法など)
  • ・労働契約書のシステム化の状況(管理、意思確認方法など)、システム化に向けた課題
  • ・派遣職員、日雇いアルバイトの管理(ZeeMの範囲や工夫点など)
  • ・雇用契約書、労働条件通知書などの運用(紙かシステムか、Excelの活用範囲)
  • ・他クラウドシステムとのデータ連携方法(任意検索活用や手入力など)
  • ・マイナンバー対応の実情(収集方法や外部委託)
  • ・不定期勤務者の実態と雇用契約書との乖離状況
  • ・雇用契約書の記載項目の範囲や工夫(提示しにくい規定の扱いなど)
  • ・無期転換制度改正にむけた検討状況

など

テーマ②

  • ・ZeeMの出力帳票はどこまで使っているか?任意検索の代用範囲など
  • ・e-Tax利用に向けたZeeMの活用範囲やExcel対応(各種申請、所得税、掛金徴収、退職者など)
  • ・確定拠出年金の導入状況(企業型か個人型か)
  • ・インボイス対応
  • ・担当業務の人員体制
  • ・年末調整の配布や回収方法(紙かオンラインか)
  • ・学外収入を含めた年末調整の対応
  • ・業務委託先の対応範囲
  • ・e-Govオプションや他クラウドシステムの利用状況

など

参加者の声(参加者アンケートより)

■第1部、第2部それぞれの評価について

  • 任意検索応用編(第1部)の評価

  • 情報交換会(第2部)の評価

評価コメント

第1部

  • ・職務コードや追加情報を活用できてなかったので、マスタ設定含め使用していきたいと思った。
  • ・情報の持ち方で区分管理マスタの活用が変わるため、いかに各自で落とし込めるかが課題とわかった。
  • ・区分管理明細で変換ルールの作成方法がわかった。
  • ・区分詳細等の設定に伴う他の項目への影響度を確認しながら検討していきたい。
  • ・任意検索のテクニックを知るいい機会だった。
  • ・知らない機能を知ることができた。

第2部

  • ・久しぶりに意見交換会に参加できとても有益でした。
  • ・報酬金システムなどの活用状況など、他校の情報を聞くことができてよかったです。
  • ・各大学様の情報(他校の状況)を知ることができてよかったです(同意見多数)。
  • ・普段聞けない話がきけた(同意見多数)。
  • ・定期的に情報交換の場を設けてほしい。

ご意見

  • ・グループごとにテーマの捉え方に差があったので、もう少しテーマを細かく定めてもよいかも。
  • ・ディスカッション内容については他校の事例がわかり非常に有効だったので、他校参加者と自由に議論できる時間はもっとあっても良いと思う。
  • ・少し時間が短く感じました。もっと時間を設けても良いと思います。

■今後、操作説明として
取り扱ってほしいテーマ

  • ・発令の操作方法(タイミングや手順、パートや派遣など)
  • ・人事記録の管理
  • ・年末調整(深掘りして)
  • ・人件費や育休関連
  • ・任意検索(調査業務編)

■今後、情報交換会で
取り扱ってほしいテーマ

  • ・障害者雇用
  • ・教員の勤怠管理(労使協定締結状況)
  • ・年末調整対応の効率化/定時決定
  • ・教員評価
  • ・ZeeMの裏技共有
  • ・改正無期転換制度
  • ・メンタルヘルス

■ハイブリッド
(会場対面+オンライン)
形式の開催について

  • ・業務の都合上、会場にいけなかったが次回は直接、参加したい。
  • ・タイムリーなテーマの場合は対面が良い。
  • ・より多くの他校の話が聞けた方が良いので、直接参加できない人のためにもハイブリッドが良い。
  • ・本当は対面の方が話やすいが業務の都合に左右されるので、ハイブリッドが良い。
  • ・忌憚のない意見は対面の方が出やすい。
  • ・対面がベストだが、たくさんの他の意見や情報がきけること、業務の都合で伺えない場合もあるので、ハイブリッド形式を継続してほしい(同意見多数)。
  • ・通信エラーで音声が途切れるときがあったので、そこはオンラインの課題だと思う。
  • ・久しぶりの対面形式だったので、情報交換はやはり直接会った方がスムーズだったと思います。

ハイブリッド開催
(会場+オンライン)の評価

おわりに

今回の分科会はコロナ禍以降、始めての対面形式を含む開催となりました。会場+オンラインによるハイブリッド形式となり、通信エラーなど勝手の悪い部分も一部にあったものの、久しぶりの情報交換会は概ね有益な時間になっていたようです。ありがとうございました。

まだまだ改善点もありますが、引き続きユーザー皆様のご意見に応えながら次の会を企画していきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。

クレオユーザー会・事務局