第1回 FP&Aとは
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【5分で納得コラム】今回のテーマは、「FP&Aとは」です。
第1回 FP&Aコラム ～FP&Aとは
FP&Aとは、上記のように、経営方針から中・長期利益計画を作成し、予算（短期利益計画）に落とし込む「FP（計画）」のプロセスと予算を達成するべく、予算と実績を比較・分析することで予算達成の阻害要因を早期に発見し、対応策を検討する「A（分析）」のプロセスから構成されます。
1. FPとは
FPとは「Financial Planning」の略であり、財務計画の作成を意味します。会社の経営理念や長期的なビジョンを出発点として、バックキャスティングという未来のあるべき姿から未来を起点に逆算してシナリオを作成する方法により、中・長期利益計画を策定することが一般的です。
予算は、中・長期利益計画の実現手段として、また、その実現の程度を測定する手段として利用されます。中・長期利益計画と予算は相互に補完的な関係にあり、予算と中・長期利益計画の初年度数値を一致させる必要があります。また、VUCA時代では毎年度最新の環境変化を織り込み中期計画を更新するローリング方式の採用が望ましいと考えられます。FP&A の「FP」の詳細については第5回で解説します。
2. Aとは
Aとは「Analysis」の略であり、計画と実績を分析することを意味します。計画を作成しても実績が計画通りに進捗しているかを確認しなければ、絵に描いた餅となってしまいます。予算と月次決算による実績を比較することで差異分析を実施し、期中での業務の進捗状況と関連付けて差異の内容を把握して必要な改善を実施します。月次での分析は、主に日常のオペレーションを確認して、必要に応じてオペレーションレベルの改善策を講じるために行います。四半期での確認は、戦略レベルの仮説検証に用いられ、必要に応じて戦略や施策の修正であったり、予算を見直すために行います。
目標である予算を達成するための戦略を策定し、戦略の進捗度合いを測るためにKPIやバランススコアカードを利用して管理することがあります。FP&A の「A」の詳細については第6回以降で解説します。
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※本コラムに記載された内容は執筆者個人の見解であり、株式会社クレオの公式見解を示すものではありません。